全ての空間がつながる、モノトーンの平屋。
PLAN & CONCEPT
糸魚川市の中心市街地近くに立つ、延床面積21坪の平屋の住まい。
2人家族がコンパクトな空間で快適に暮らせるように、LDKを中心とした回遊動線を採り入れているのが特徴です。
18.5畳のLDKには、ダイニングを兼ねたアイランドキッチンを設置。ダイニングテーブルを置かないことで空間を広く使えるようにしました。また、キッチン側の床を15cm下げて作業性を高めています。
リビングの奥は4.5畳の寝室。朝起きてからの動きがスムーズになるように、同一直線上にクローゼット、洗面室、脱衣室を並べています。
インテリアはお施主様が希望したモノトーンで統一していますが、自然素材の温かみを感じて頂きたく糸魚川杉の無垢フローリングを提案。白く塗装してなじませています。
HEAT20G2基準をクリアする断熱性能で、空間の全てがつながる平屋は隅々まで快適温度に保たれます。
EXTERIOR DESIGN
正面から見た時の佇まいが美しく感じられるように、片流れ屋根は手前を低く、奥に行くほど高くなるように設計しています。
西日を遮るために正面には室内とつながる開口部を設けず、ポーチへの入口とポーチに光を採り込むための縦長の窓だけをつくりました。
外壁の大部分はガルバリウム鋼板ですが、ポーチ内だけはサワラを張ってアクセントにしています。
MATERIAL
床材に使った杉はTAKUMIのモデルルームでも使用している糸魚川産です。
地元の木を使うことが地元の山の適切な管理につながり、ひいては土砂災害の予防にも貢献します。また、地域経済の活性化にもつながります。
TAKUMIでは、天然乾燥させた杉を使用しており、今回お施主様にはモデルルームで足触りの良さを体感してもらい、採用を決めて頂きました。
|徹底したモノトーンのコーディネート
壁や照明、キッチンや家具などもモノトーンで統一。床の塗装はTAKUMIの作業場でお施主様ご家族が行いました。
|ダイニングを兼ねたアイランドキッチン
大きなアイランドキッチンはダイニング兼用。キャビネットの黒が空間を引き締めています。
|回遊動線が暮らしを快適に
キッチン周りをぐるりと一周できる回遊動線。キッチンからリビング、洗面室、寝室、玄関など、あらゆる場所へ短い距離で移動できます。
|リビングと寝室を隣接
リビングのソファのすぐ後ろに寝室をレイアウト。夜リビングでくつろいだ後、スムーズにベッドに入ることができます。
|意匠でも機能でもある室内窓
モールガラスが入った室内窓がリビングのアクセント。意匠としてでけでなく、玄関に光を届ける役割も果たしています。
|造作デスク付きの子ども部屋
子ども部屋は4.5畳。窓側には9尺幅のデスクを造作しました。
|寝室は動きやすい2ウェイ動線
ウォークスルークローゼットとリビングの両方から入れる寝室もグレーでコーディネート。2面の窓から心地いい光が差し込みます。
|シューズクロークから光があふれる玄関
空間に対して上がり框を斜めに施工することで変化を付けた玄関。奥に見えるのはシューズクローク。
|線の細いスチール製の上がり框
玄関の上がり框には、木ではなくスチールを採用しスマートさを演出。無機質な金属と糸魚川産杉が融合しています。
|滑らかな移動を叶えるウオークスルークローゼット
スムーズに出入りできるウォークスルークローゼットは、寝室と洗面室の間にレイアウト。壁面は使い方の自由度が高い可動棚を採用しています。
|2人で並んで使える洗面台
幅2.2mの洗面台はドレッサーとしても使えます。天井には物干し用のポールも。
|光を抑えた落ち着くトイレ
トイレはお施主様お好みのペンダントライトを吊るし、安らげる空間に。グレーの壁紙が落ち着いた雰囲気をつくり出します。
|シンプルな物干し兼脱衣室
物干しスペースを兼ねた脱衣室には、シンプルながらも使いやすい作業台を造作。クローゼットへの移動もスムーズなレイアウトです。
DATA
家族構成 | 2人 |
竣工年月 | 2023年4月 |
延床面積 | 72.25㎡(21.85坪) |
UA値 | 0.33 |
C値 | 0.22 |
耐震等級 | 3(積雪1m、許容応力度計算による) |
換気システム | 第3種換気 |
構造材加工法 | 大型パネル(国産材使用) |