PLAN & CONCEPT

白い左官仕上げの外壁が目を引く、上品で味わい深い平屋の住まい。

70坪程の北側接道の土地で、東側と西側には隣家が立ち、南側には空き地が広がっています。

コンセプトは「自然に溶け込める家」。

塗り壁や無垢材などの自然素材がふんだんに使われており、LDKから続くゆったりとした6畳のウッドデッキに出れば、外の空気を感じながら過ごすこともできます。

住まいの中心は最大で3.1mの天井高があるLDK。畳スペースを含めて24.5畳の空間は、深い軒で夏の日差しが遮られ、穏やかな光で満たされています。

ほとんどの部屋が引き戸で仕切られており、開放すれば空間がつながるのも特徴。

UA値0.22（HEAT20G3基準）の高い外皮性能と熱交換換気システムにより、夏も冬も快適な温熱環境を実現します。

EXTERIOR DESIGN

緩やかな2寸勾配の屋根が架けられた平屋は、左官職人の手仕事による白い塗り壁仕上げ。

ウッドデッキやポーチの壁は糸魚川産杉、軒天はベイツガ、デッキは宮崎県産の飫肥杉（おびすぎ）が使われており、どこから見ても自然素材の温もりが感じられます。

建物正面に植えられているシンボルツリーはアオダモ。夜にはライトアップされ、美しい樹影が目を楽しませてくれます。

MATERIAL

床材に使った無垢フローリングはTAKUMIが推奨している糸魚川産杉。

地元の木を使うことが地元の山の適切な管理につながり、ひいては土砂災害の予防にも貢献します。また、地域経済の活性化にもつながります。

リビングの天井には節がない上品な杉の羽目板を使用。

室内の建具は赤みのあるレッドラワンを、玄関ホールの洗面台はブラックチェリーの挽き板を採用しています。

｜天井高3.1mのLDK

屋根なりの勾配天井が大らかな雰囲気をつくり出すLDK。掃き出し窓がある南側には深い軒があり、夏の日差しを遮ってくれます。

｜心地いい軒下空間

6畳分の広さがあるウッドデッキには油分が多く水に強い飫肥杉（おびすぎ）を使用。デッキの隣には鮮やかな天然芝が広がっています。

｜ベイツガの軒天

TAKUMIは軒のある家を推奨しています。軒は雨による外壁の劣化を防ぎ、夏場の直射日光による室内の温度上昇を抑える役割を持っているからです。そんな軒を見上げた時に見える軒天（軒の天井部分）が美しくあって欲しいという想いから、この家ではすっきりとした木目のベイツガを張り、自然塗料で仕上げています。

｜広いカウンターが使いやすい造作洗面台

LIXILのピアラと、幅広のゴムの集成材のカウンターを組み合わせた造作洗面台。収納付きの鏡もオーダーメード。

｜4.5畳の子ども部屋

天井まで高さがあるラワンの引き戸と、部屋の幅いっぱいの造作デスクが目を引く子ども部屋。2室が並んでいます。

｜自然素材に包まれるポーチ

悪天候でも落ち着いて出入りできる1坪のポーチ。玄関ドアは高い断熱性能を誇るスウェーデン･スニッカルペール社製。

｜リビングから続く畳スペース

リビングの隣の奥まった場所には4.5畳の畳スペースをレイアウト。将来的に仏間としての活用も考えた空間です。

｜ブラックチェリーの造作洗面台

テーブル製作時に出るブラックチェリーの挽き割りの端材を使った造作洗面台。銘木を使った造作家具もTAKUMIの得意分野。

｜室内を一望するオープンキッチン

フラットなキッチンの正面はダイニング。その奥の掃き出し窓から外の景色を一望できます。

｜自転車を入れられる広めの玄関

お施主様の希望で玄関は自転車が入れられる奥行を確保。土間は断熱を施した上に下地を敷き、その上をモルタルで仕上げることで外部の熱を遮断しています。

｜天井の羽目板が美しい主寝室

主寝室はクローゼット部分を含めて7.5畳。杉の羽目板で仕上げられた勾配天井を眺めながら眠りにつくことができます。

｜ショートカット動線にもなるWIC

玄関ホールからキッチンへと抜ける動線上に設けられたウォークインクローゼット。制服やスーツなどの普段着やリビングのこまごまとしたもの、キッチンのストック品などを収納するのに便利なコーナーです。

｜水平方向にも垂直方向にも開放的なリビング

あらゆる方向からアプローチできるリビングはとても開放的な空間。緩やかな勾配の高天井も空間を広く感じさせます。

｜杉の羽目板で仕上げられた美しい天井

ダイニングから子ども部屋へと、東西方向に抜ける空間。通風も考えられた設計で、春や秋の中間期はからりとした自然風を取り込みながら心地よく過ごせます。

DATA